限局性前立腺がん 最新の診断と近未来の治療

カテゴリ がん
ジャンル 臨床
氏名 小路直
役職 泌尿器科 准教授
施設名 東海大学医学部付属八王子病院
住所 東京都八王子市石川町1838
電話番号 042-639-1112
HP http://www.hachioji-hosp.tokai.ac.jp/
主な病気名 前立腺がん
主な治療名 部分切除術

【本動画について】

本動画は2018年1月23日に掲載されたものです。

排尿・性機能に深く関係する臓器、前立腺。近年、前立腺がんの患者数は急激に増加し、60歳以上の男性の2人に1人が前立腺がんになると言われています。
前立腺がんの治療は様々な方法で行われています。主な治療は放射線治療と手術による全摘出です。しかし、こうした治療法では、前立腺周囲の組織にダメージを与え、術後に尿漏れなどの後遺症が残り、平穏な生活を妨げる恐れも少なくありません。

そこで、いま、前立腺の中のがん細胞だけを取り除く、部分治療への模索が始まっています。ただ、この部分治療を行うには、前立腺の中のがん細胞の位置・大きさ・悪性度を正確に調べなければなりません。そこで最近、従来困難であった前立腺がんの精密な診断法が確立。厚生労働省の先進医療に認定され、保険診療との併用が認められています。

この診断方法をいち早く取り入れ、年間150例行っているトップランナーが、東海大学医学部附属八王子病院の小路直准教授。従来の前立腺がんの生検は、がんの正確な位置が分からなかったため、針を盲目的に刺して行ってきました。

しかし、この方法ですと、針を6本から多いときには20本も刺さなければならないうえに、正確な診断が難しく、見落とすケースも少なくありませんでした。今回ご紹介する新たな診断方法では、事前に撮影したMRI画像とリアルタイムで見る超音波画像をコンピューター上で融合。画像に示されているがん細胞を狙い撃ちして針を刺すので、確実にがんの生検が出来るのです。正確に生検が出来るため、体への負担も少なく、がん検出率は、著しく高くなりました。

このビデオで取り上げたテーマについて詳しくは、次のリンクを参照してください。

●東海大学医学部付属八王子病院 泌尿器科
http://www.hachioji-hosp.tokai.ac.jp/sinryo-annai/sinryobu/k-hinyouki/

【職歴・学歴】

2002年 東京医科大学医学部医学科 卒業
2004年 聖路加国際病院外科系研修 終了
2008年 東海大学医学部大学院医学研究科 卒業
  東海大学医学部外科学系泌尿器科学 助教
2009年 東京薬科大学薬学部 客員研究員
2010年 東海大学医学部外科学系泌尿器科学 講師
2011年 南カルフォルニア大学泌尿器科 留学
2015年 東海大学医学部外科学系泌尿器科学 准教授

臨床の場合、治療効果には個人差があり、必ずしも効果を保証するものではありません。
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