ナノマシーンでがんを撃退

カテゴリ がん
ジャンル 研究
氏名 片岡一則
役職 工学系研究科マテリアル工学専攻
大学院医学系研究科疾患生命工学センター 教授
施設名 東京大学大学院
住所 東京都文京区本郷7-3-1
HP http://www.u-tokyo.ac.jp/index_j.html
主な病気名 がん
主な治療名 抗がん剤(高分子ミセル)

【本動画について】

本動画は2015年6月23日に掲載されたものです。


今、SF映画「ミクロの決死圏」の世界が現実になろうとしています。抗がん剤をがん細胞まで運び、攻撃するという、ナノマシーンです。ウィルスサイズの極小カプセル「高分子ミセル」が、そのナノマシーンの正体です。ここに抗がん剤を入れます。正常の血管よりも、隙間のあるがん細胞の特長を利用し、がん細胞のみに抗がん剤を運びます。さらに、核の近くでミセルが弾け、がん細胞を殺すという、仕組みになっています。これにより、効果が高く副作用がほとんどない薬を作ることが可能になりました。この高分子ミセルを開発し、世界をリードしているのが、東京大学の片岡一則教授。現在、高分子ミセルの治療薬として、世界に先駆け、5種類の薬の臨床試験が行われています。そのうち、乳がんのパクリタキセルは、早ければ、平成27年度中に、承認申請を行う予定になっています。

このビデオで取り上げたテーマについて詳しくは、次のリンクを参照してください。

●東京大学 大学院工学系研究科 バイオエンジニアリング専攻
http://www.bioeng.t.u-tokyo.ac.jp/faculty/16_kataoka.html

【職歴・学歴】

1979年 東京大学大学院博士課程修了(工学博士)
1979年 東京女子医科大学助手
1989年 東京理科大学基礎工学部助教授

1994年 東京理科大学基礎工学部教授
1998年 東京大学大学院工学系研究科マテリアル工学専攻教授
2004年 東京大学大学院医学系研究科附属疾患生命工学センター教授

臨床の場合、治療効果には個人差があり、必ずしも効果を保証するものではありません。
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